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 河津町は、静岡県の東部、伊豆半島の東海岸に位置する人口約6千人弱の小さな町です。
 「かわづふるさと案内人会」は平成19年に設立。現在は12人の会員が、観光パンフレットやハイキングマップには載っていない歴史や豆知識なども交えて各コースを案内します。
 料金は、①河津七滝コースと城山コースは1人1,000円、②それ以外のコースは1人500円。(2名様以上でお申し込みください。1人の場合は、①は2,000円、②は1,000円)。
 申込は、河津町観光協会(電話0558-32-0290)へどうぞ。
Information
静岡県東部・伊豆 ブログポータルサイト イーラ・パーク
 

2019年08月12日

ラブラドール岩と玉ねぎ石

 こんにちは、案内人です。「川の中に、近所の人が”ラブラドール岩”と呼んでいる岩があるよ」とタツオさんから聞いて見に行ってきました。河津川の湯ヶ野と下佐ヶ野の地区境で、通称”しんち川原“と呼ばれていて消防水利がある所です。
ラブラドール岩と玉ねぎ石


ラブラドール岩と玉ねぎ石


 初めは「ウーン。そういわれてみればラブラドール・レトリバーに見えないこともないかな」という感じでした。それでも、見る角度を変えてしばらく眺めていたら、だんだんそう見えてきたのは不思議です。

 対岸の少し下流には今でも稼働している製材所があり、数十年前までは大きな水車の動力で製材していました(水車で発電タービンを回して、電気でモーターを動かしていたのかも?)。ちょうどこの辺りにその水車を回すための水の取り入れ口があり、小学校高学年になると男子は川遊びでその水路に入って泳ぐ度胸試しをしたそうです。今はその水路は撤去されています。

 ”ラブラドール岩”から数十メートル下流の崖下には「玉ねぎ石」があります。岩石が玉ねぎの皮をむくように割れている石で、すごく珍しいというものではないようですが、どこでも見られるというわけでもなさそうです。
ラブラドール岩と玉ねぎ石


ラブラドール岩と玉ねぎ石


ラブラドール岩と玉ねぎ石


 この辺りの川原の岩盤は伊豆半島が海底火山だった1千万年前ころにできた地層だそうです。いくつもある玉ねぎ石をよく見るとみんな丸くて、きめ細かい砂粒でできた別の岩に包まれています。
 「海上に顔を出していた小さな火山島の磯で磨かれた丸石がその後の火山活動の振動で海底に転がり落ち、海底に溜まっていた泥に埋まったまま一緒に固まって岩盤になった」と、これは私の想像ですがどうでしょうか。

 川原の石も、よく見ると色とりどりで形もさまざま。どんなふうにできたか想像するのも面白いです。
 それでは、また。〈秀〉

 



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Posted by 案内人 at 13:11 │ジオパーク

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