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プロフィール
案内人
案内人
 河津町は、静岡県の東部、伊豆半島の東海岸に位置する人口約6千人弱の小さな町です。
 「かわづふるさと案内人会」は平成19年に設立。現在は12人の会員が、観光パンフレットやハイキングマップには載っていない歴史や豆知識なども交えて各コースを案内します。
 料金は、①河津七滝コースと城山コースは1人1,000円、②それ以外のコースは1人500円。(2名様以上でお申し込みください。1人の場合は、①は2,000円、②は1,000円)。
 申込は、河津町観光協会(電話0558-32-0290)へどうぞ。
Information
静岡県東部・伊豆 ブログポータルサイト イーラ・パーク
 

2023年08月03日

ちびた鉛筆が柱状節理を説明する小道具に変身

 こんにちは、案内人です。短くなって使えなくなった鉛筆で、柱状節理を説明する小道具を作りました。


 鉛筆は今年3月に学校統合で閉校した旧西小学校からいただきました。
 旧西小学校では数年前から校外学習で旧天城トンネルや河津七滝を見学していて、私たちが案内役を務めてきました。

 昨年の秋、教務主任の先生に「河津七滝で柱状節理を説明するときに使う小道具を作りたいので、短くなって使えなくなった鉛筆を集めてくれませんか」とお願いし、説明文を付けた募集箱を児童の昇降口に置いてもらいました。



 閉校式が終わった後の3月末、たくさんの鉛筆が届きました。短い鉛筆だけでなく、長いものや未使用の物も入っていました。

 未使用の鉛筆を短く切ってしまうのはもったいないので、使わない学用品を集めて活用する仕組みがないかと思ってそのまま保管しています。

 鉛筆で作ったこの小道具は、数年前に松崎町の元ジオガイドの渡辺さんが見せてくれたのを真似たものです。六角形の岩の柱が川床にぎっしり並んでいる様子を説明するのにぴったりだと思います。
 先月、渋谷区の小学生と七滝をあるいたときにも使って好評でした。

 鉛筆を寄付してくれた旧西小学校の皆さんにお礼を伝える機会が無かったので、この場を借りてお礼を申し上げます。
 それでは、また。〈秀〉
  


Posted by 案内人 at 20:38ジオパーク

2022年04月05日

今日の河津七滝

 こんばんは、案内人です。今日は久しぶりにジオガイドとして河津七滝を案内しました。昨日までの冬に逆戻りしたような冷たい雨が上がり、朝から気持ちよい春の青空が広がりました。雨で増水した七滝は迫力満点、山桜も満開でした。









 お客様は神奈川県在住で、定年退職後にジオに興味を持ち全国のジオパーク巡りを始めたというご夫婦です。
 出発前に「今日はいろいろな柱状節理を見るのが楽しみ」と話していたお客様は知識が豊富で、箱根ジオパークしか行ったことがない私は他の地域のジオパークの様子を教えてもらって勉強になりました。


 初景滝に立っている「伊豆の踊子と学生」の像にはまったく興味がなさそうで、いかにもジオパークファンらしいと感心しました。
 それでは、また。
  


Posted by 案内人 at 21:57ジオパーク

2020年11月20日

11月例会 城山~今井浜~河津浜で研修

 こんばんは、案内人です。先日(11月18日)は11月の例会でした。城山(河津城跡)と今井浜で、歴史・文学・ジオの研修を行いました。講師は、研修委員のコウジさんと編集委員のマユさんです。14人が参加しました。
 歩いたコースは、河津桜観光交流館8:45~城山(河津城跡)~今井浜~河津浜~11:40河津桜観光交流館です。

 城山へ登る途中の山道は、昭和の初め頃まで伊豆東海岸の主要街道だった「東浦路」の一部です。江戸時代に旅の途中で亡くなった人を供養したと思われる石仏があります。葉っぱが付いた木の枝を折って手向けました。



 急な山道をマスクをしたままあえぎながら登って、標高約180メートルの山頂へ到着。晴天に恵まれて眺めがよかったです。





 城山の山頂には大日如来が祀られていて「大日山」とも呼ばれています。地元の笹原区では毎年2月の最後の日曜日に”大日さん”の祭りを行っています。(以前は2月28日だったそうです。)
 城山は16世紀末に伊豆に侵攻した伊勢宗瑞(北条早雲)の火攻めに遭い落城したと伝えられています。水が無いので兵糧米を掛けて消そうとしたと言い伝えられていて、土の表面をよく探すと焼けて炭化した米が見つかります。拾った焼米は観察した後は元の場所に戻します。





 城山を下って再び旧東浦路に出たら左方面に進むと間もなく笹原区と見高浜区の境の峠です。この峠部分は路面が荒れていて倒木が塞いでいるので、遊歩道としては通行止めになっています。倒木を潜って進んでいくと下り道になり、見高浜の町道に出ます。

 今井浜では、まずマユさんから今井浜にゆかりの石坂洋次郎や三島由紀夫など文学者についての話を聞きました。今井浜の旅館に滞在していた石坂洋二郎は、「文士は健康でなければいい作品は書けない」と言って、午前中は執筆、午後は今井浜で体操をしたり、走り幅跳びをしたりしていたそうです。
 三島由紀夫は、今井浜での水難事故を題材に小説「真夏の死」を書きました。

 海岸の岩場ではコウジさんが伊豆半島が海底火山だった数百万年前の地層に残されている貝の化石について解説しました。






 
 山道を登ったり下ったり、砂浜を歩いたり、見どころもたっぷりで晴天にも恵まれ、久しぶりのハイキングは気持ちが晴々しました。
 それでは、また。〈秀〉  


Posted by 案内人 at 23:01ジオパーク研修