河津の昔ばなし「河童の甕」
こんにちは、案内人です。
河津の昔ばなしの紙芝居は、顧問の稲葉修三郎さんが書いた「河津の昔ばなし」や栖足寺の住職の話をもとに、会員の安藤栄司さんが手書きで作りました。今日は、河津町谷津の栖足寺(セイソクジ)に伝わる「河童の甕」の卷を紹介します。
昔々、栖足寺の近くの淵に悪戯河童が住んでいました。お寺の田植えが終わってその淵で馬を洗っていると・・・
この紙芝居では、河童の甕から聞こえてくる水の音を聞くと誰でも幸せな気分になり村では争い事が無くなって幸せに暮らした、という結びになっていますが、甕から水が流れる音が聞こえるという所で結びになる話もあります。話が口伝えで伝わっていく間に、足したり削ったりしていくのかもしれません。
せせらぎや波の音を「自然音」とか「癒しの音」として、そういう音だけを集めたCDがあるそうですが、静かに水が流れる音は気持ちを落ち着かせてくれるように思います。物語としても、めでたしめでたしで終わるので、今回も3つのうちの最後に上演しています。
それでは、また。〈秀〉
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