10月例会 研修(谷津寺町~平安の仏像展示館)に10人参加
こんにちは、案内人です。昨日(10月25日)は10月の例会で、谷津地区の寺町から「ならんだの里 平安の仏像展示館」までの現地研修を行いました。事務局を含めて10人が参加しました。
7月25日の記事でも触れたとおり、「寺町」と呼ばれる栖足寺の周辺は昭和30年代までは商店や飲食店が並ぶ旧下河津村の中心地でした。今回の研修は、寺町の由来でもある栖足寺を見学した後、多くの文学者も訪れて賑わっていた頃の町並みを想像しながら谷津川に沿って平安の仏像展示館まで遡り、先ごろ国の重要文化財に指定された仏像群を見学するコースを確認するものです。
栖足寺では千葉住職の出迎えを受けて参道脇にある「河童の甕」の伝説を主題にした銅像を見学した後、本堂で寺の来歴などの説明を受けました。
さらに、本尊の釈迦如来坐像や寺宝の「河童の甕」と十王堂の地獄絵図の掛け軸、天井画を見学しました。
このうち、地獄絵図と地蔵菩薩の掛け軸11巻は町史資料編「河津の寺院」によると谷津地区と峰地区の境付近の路傍にあった十王堂に祀られていたもので、江戸時代に作られたものだそうです。毎年お盆の時期に公開しているとのことで、今回は特別に1巻だけ見せていただきました。
栖足寺から平安の仏像展示館までの道中では、与謝野鉄幹・晶子夫妻が泊まった旅館「まげや」の跡、井伏鱒二の定宿だった旅館「南豆荘」の跡、石原博士の「河津眼科医院」の跡を確認。
町道から細い急坂を登って、山の中腹に建つ平安の仏像展示館にようやく到着。
まず展示館のロビーで甘茶を頂きながら担当の佐藤さんから施設の仏像群についての全体説明を聴き、展示室で一体ごとに詳しく解説していただきました。
26体の仏像群が8月の官報告示によって正式に重要文化財に決まったことで、展示館への来場者が増えているそうです。案内人会としても今回のコースが人気のコースになってくれることを期待しています。
それでは、また。〈秀〉
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