11月例会 東浦路ウォークを開催

案内人

2023年11月18日 21:13

 こんばんは、案内人です。11月15日に11月例会「東浦路ウォーク」を開催しました。今回は公開講座として町内外から広く参加者を募集したところ、定員を上回る23人が参加してくれました。

 東浦路は小田原と下田を結ぶ伊豆東海岸の古道で、自動車道路が開通するまでは天城峠越えの下田街道とともに伊豆半島の主要街道でした。今回はそのうち東伊豆町稲取から河津町浜までの約9キロメートルを歩きました。

 午前8時に河津桜観光交流館に集合した後、河津から稲取へ電車で移動。稲取漁港の物産販売所「こらっしぇ」裏の広場でコースの説明や準備運動をして出発。




 今回は研修委員のコウジさんが先導し、主な史跡や所々に残っている古道の痕などの解説を聞きながら歩きました。



 「畳石」は東伊豆町の指定文化財で、江戸時代の初期に徳川家康の命令で始まった江戸城修復のために切り出された築城石のうちの一つです。
 

「イルカの供養塔」は文政10年(1827年)に稲取の若者たちが世話人となって漁師たちによって建てられたものだそうです。かつては伊豆の各地でイルカ漁が行われていました。この塔はイルカの霊を慰めるために建てられたもので伊豆最古とのことです。供養塔と並んで道祖神も祀られています。

 稲取小学校の傍には徳本上人の名号塔などの石造物が並んでいます。


 東浦路は自動車道路の開通で道筋が分からなくなっている部分もありますが、生活道路や農道として利用されている部分もけっこうあります。2か所の峠越えの山道は草木が茂ったり倒木が道を塞いでいる場所もあって歩きにくいです。



 河津町と東伊豆町の境には茶屋があったとのことですが、今はその面影はありません。

 長野の台地を下ると田尻海岸。今年3月までは東小学校の児童の通学路でした。



 東浦路はこのあと見高浜の海岸沿いを通り、今井浜から城山と片瀬山の鞍部の峠を越えて河津浜に下ります。当初は今井浜で昼食・休憩の予定でしたが、東寄りの風が吹いて肌寒くなり雲も垂れこめてきたため、峠越えを割愛して七子遊歩道を通り12時40分に河津桜観光交流館に到着しました。

 私も例会に参加する予定でしたが急用ができて欠席しました。公開講座は2017年以来の開催でしたが多くの方が参加してくれてよかったです。来年以降も続けていきたいですね。
 それでは、また。〈秀〉
 

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