「河津平安の仏像展示館」で仏像トーク

案内人

2022年12月04日 20:13

 こんばんは、案内人です。谷津の「伊豆ならんだの里 河津平安の仏像展館」で開かれた「上原美術館 田島先生とみる平安仏像」を聴講しました。

 


 田島先生の講話は、いつ聞いても素人にも分かりやすく、しかも毎回新しい知見が披露されるので楽しみにしています。今回は、SBSラジオの番組で毎月1回一緒に出演しているアナウンサーの久保さんと一緒に息の合ったトークを繰り広げました。
 展示館の主役である薬師如来と準主役の二天立像はもちろん、何の像か分からないほどひどく破損している像も詳しく説明してくれました。話を聞く前は輪郭しか見えていなかった顔の表情などが、詳しく説明してもらうとそのように見えてくるから不思議です。
 縦長の穴が開いたり中が空洞になったりしている像が何体かあります。この穴は後からできたものではなく、空洞がある木を使って彫った像だということです。その木は神社などのご神木で、何らかの目的があってその木を使ったのではないかということです。
 また、「今までは平安時代の仏像を後の時代に彫りなおしたのではないかと考えられていた像が、近年の研究でもっと古い時代の像ではないかという声が出ている」との話もありました。






 展示館の玄関前では、谷津区の皆さんが甘茶とイセエビの味噌汁を無料でふるまっていました。




 展示館参道の入り口に駐車場がありますが、晴れて暖かだったので運動を兼ねて河津桜観光交流館から歩いていきました。速歩で約23分。帰りは栖足寺まで送迎のトゥクトゥクに乗せてもらいました。



 甘茶のサービスは今週土曜日の10日まで毎日、トゥクトゥクの送迎は10日の土曜日だけやるそうです。
 それでは、また。〈秀〉

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